狭小住宅でも使いやすいキッチン

スペースを厳選する

狭い土地や変形した土地に建てられる「狭小住宅」。特に土地が少ない都内では、新しく建てられる家のほとんどが狭小住宅というエリアも珍しくありません。しかし、「狭くて小さい狭小住宅」といっても、決して住み心地が悪い家というわけではありません。

最近は狭小住宅を数多く手がける住宅メーカーや建築事務所、設計事務所なども多く、狭くて小さいスペースでも、住む人が満足できる家づくりを実現してくれるところが増えてきました。

狭小住宅で満足のいく間取りを確保するためには、住む人が本当に必要とするスペースを厳選する必要があります。

たとえば、家族団らんのひと時を大切にしたいから、リビングだけは広々とした空間にしたいとか、狭くても一人一人のプライバシーが保たれる空間を確保したい…といった具合です。

料理が好きな人や、家族のために食事を作ることが多いお母さんなどの場合、キッチンはできるだけ使いやすい空間にしたい!という人も多いといいます。

狭くても使いやすいキッチン

しかし、実際に狭小住宅についての設計を行っていくと、リビングを広くした結果、キッチンのスペースが狭くなってしまったというようなケースがよくあります。そう、キッチンは生活に欠かせない設備であるにも関わらず、家族全員が頻繁に使用するスペースではないことが多いので、ついついおざなりにされてしまいがちなのです…。

ところが、工夫次第で狭小住宅でも使いやすい、感じのいいキッチンを作ることは不可能ではありません。
たとえば、リビングとダイニングを一続きの広いスペースとして確保し、その一部に対面式のキッチンを導入します。そうすれば、キッチンをそれほど狭く感じさせず、リビングの広がりも感じることができるでしょう。

料理をする人は、キッチンからリビングの様子を見ることができるので、家族のコミュニケーションも広がります。また、もしスペース的には狭いキッチンになってしまったとしても、可動式の棚や収納などをつけてもらうと、狭小住宅でも使いやすいキッチンになります。